2020年 05月 22日
誰かを想っての家づくり
知人、友人でもない限り、その人たちがどんな暮らし方を考えているのかはわかりません。
不明確な部分をひとつずつ丁寧に探りながらパズルのピースをはめていくような作業。
それも家族それぞれの要望を同時進行で。
いつもはじめは迷宮入りします。
以前、いつもと違う感覚で要望を聞く機会がありました。
ご主人さんは収納の位置とスペース、キッチンやパントリーの要望を事細かに説明してくれました。
奥様は健康に関係することはなるべく取り入れたいようで、最終的には電磁波対策に至るまで要望されました。
でもなんとなく不思議な感じだったので、あの手この手でなぜそこまでこだわるのかを探りました。
答えはとても心温まるものでした。
ご主人は奥様のことを想い、少しでも家事が楽しくなるように考えていたのです。
そして奥様はご主人さんが心身ともに健康で万全な状態で仕事に取り組めるようにと想っていました。
自分自身の要望を考えることはとても大切なことです。
しかし、誰かの為を想っての家づくりはそれ以上にいいものだと確信しました。
私たちは当然住まい手のことを考えての家づくりです。
その住まい手は家族の誰かのことを想っての家づくり。
ますます気が引き締まる思いです。
私にこの仕事を楽しむことが出来る日はくるのでしょうか。
by oz-works
| 2020-05-22 18:55